2011年度演奏会

〜響き合う歓び世代を超えて〜

今年の演奏会は、発足から四半世紀を迎える当会の節目でもあります。
その記念すべき25回目の「第九」は、「多摩ユースオーケストラ」との共演による特別演奏会として企画いたしました。
10代から20代の若いメンバーで構成する「多摩ユースオーケストラ」と、80代の会員も含む当会とで、世代を超えて響き合う多摩の「第九」を共に奏でようというものです。
作曲家ベートーベンが、マリー・エルデーディ伯爵夫人への手紙に記したとされる、
「durch Leiden Freude」の言葉を胸に、世代はもとより時空も超えた祈りを届ける演奏を目指します。


第25回演奏会での合唱を少しだけご紹介します。以下のリンクからご試聴ください。
(お使いの環境によっては作動しない場合もございます。どうぞご了承ください)
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第25回 多摩市民『第九』特別演奏会

♪日時♪
2011年12月24日(土)/25日(日)両日とも15:00開演

♪会場♪
パルテノン多摩 大ホール
(京王線・小田急線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅下車 徒歩5分)

♪演奏曲目♪
ワグナー / 楽劇 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より 第一幕への前奏曲
ベートーヴェン / 交響曲第9番 ニ短調(合唱付)

指揮 今村 能
演奏 多摩ユースオーケストラ
ソプラノ 石上 朋美
アルト 菅家 奈津子
テノール 与儀 巧
バス ヴェセリン・ストイコフ
合唱 多摩市民『第九』をうたう会
合唱指揮 佐藤和男

♪主催♪
第25回多摩市民『第九』特別演奏会 実行委員会
公益財団法人 多摩市文化振興財団
http://www.parthenon.or.jp/

♪チケット♪
9月3日(土)発売 (アテナ会員は9月2日(金)発売)
指定席:2,700円 [限定250席] (アテナ会員 2,500円)
自由席:一般 2,200円 学生:1,000円 (アテナ会員 2,000円)
チケットパルテノン☎042-376-8181
※なお当日チケットは残席のある場合に限り午後2時から発売開始の予定です


指揮:今村 能

Chikara Imamura

Chikara Imamura
1954年生まれ。ポーランド国立歌劇場指揮者。国立音楽大学卒業。桐朋学園大学指揮科研究生修了。カラヤン、ホルヴァート、フェッラーラ、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、高階正光の各氏に師事。
77年ベルリン・フィルを指揮し、カラヤン・コンクール・ジャパンに入賞。78年カラヤン氏の招きでザルツブルク、ベルリンに留学。
80年イタリア・カンテッリ国際指揮者コンクールにおいてベスト4。83年ポーランド・フィテルベルク国際指揮者コンクールで1位優勝。以来、欧米最高峰の楽団を多数指揮。
日本でも、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団等で客演指揮。新楽団の創設にも尽力し、ワルシャワ響(Sinfonia Varsovia)、オーケストラ・アンサンブル金沢、東京ハルモニア室内管弦楽団等、設立時の指揮者を歴任。一流楽団に育成する手腕には定評がある。99年よりポーランド国立歌劇場指揮者となり、02年から日本人初の常任指揮者に就任。
08年と10年には、在ポーランド日本国大使館共催『日本の夕べ』を指揮し、両国の文化交流にも貢献した。09年イタリア・ベルギー・ポーランド共同制作『サムソンとデリラ』音楽監督。イタリア・スポレート歌劇場、ミラノ・スカラ座をはじめ世界のオペラ劇場で指揮。
現在、国立音楽大学講師、多摩フィルハルモニア協会音楽監督、日本ルトスワフスキ協会副会長。世界を舞台に活躍中。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~chikara/


ソプラノ:石上 朋美

Tomomi Ishigami

Tomomi Ishigami
東京藝術大学音楽学部声楽科を首席卒業、第10回 松田トシ賞を受賞。同大学大学院修士課程オペラ科修了。04年 日本オペラ団体主催『フィガロの結婚』伯爵夫人でデビュー。
第40回 日伊声楽コンコルソ第2位・歌曲賞など多数受賞。イタリア・オルヴィエートにおける第10回オペラ国際コンコルソ第2位受賞。マンチネッリ歌劇場のデビュー権を獲得し、翌年から『フィガロの結婚』伯爵夫人、『ラ・ボエーム』ミミ、『修道女アンジェリカ』タイトルロール、『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァとして3年連続出演するなど、イタリアでの活動の場を広げる。
日本では大田区民オペラ『ノルマ』アダルジーザで林康子女史と共演、11年モーツァルト劇場の『イドメネオ』エレットラが好評を博した。
08年より文化庁海外派遣研修員、野村国際文化財団奨学生としてジェノヴァ、トリノに留学。『カルメン』ミカエラ、『蝶々夫人』タイトルロールを演じた。また10年にはイタリア・フィレンツェにて、ベルグラード国際歌劇場常任指揮者D.サヴィッチ氏と共演し「純日本人として最高の蝶々夫人」と称された。同地において本年はトスカ4公演に出演、来年2月には『トゥーランドット』タイトルロールにて出演予定。
国立音楽大学非常勤講師、二期会会員。


アルト:菅家 奈津子

Natsuko Kanke

Natsuko Kanke
国立音楽大学声楽科主席卒業。武岡賞受賞。同大学院オペラ科修了。戸田敏子、田島好一、ミレッラ・パルット、横田和子の諸氏に師事。
桃華楽堂での皇后陛下主催演奏会をはじめ多くの演奏会に出演し、大学院修了オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』では、フィオルデリージを演じた。
99年にソプラノからメゾ・ソプラノに転向。
東京交響楽団(ウリ・セガル指揮)の『レクイエム』アルトソロで高い評価を得るなど、コンサートソリストとして定評があり、『第九』では読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー管弦楽団などと共演。
オペラでは、02年『椿姫』アンニーナで藤原歌劇団デビュー。その後、『蝶々夫人』ケイト、『愛の妙薬』ジャンネッタなどを演じる。『カヴァレリア・ルスティカーナ』ではサントゥッツァを演じ、「非常に音楽的に歌い上げ、役柄の心情を細かく表現した」「はまり役」と、高い評価を得た。
06年には奈良・東大寺大仏殿『万国戦没者慰霊法要』で奉納演奏を行い、オランダ領事館よりお誉めの言葉を頂くなど好評を得た。
08年、立川パレスホテルで『菅家奈津子メゾ・ソプラノショー』を開催。
またコーラス・合唱の指導者としても活動を広げており、10年からは障害者支援事業(NOAH)にも加わり、多くの人に『音楽』に触れて欲しいと、演奏活動以外にも積極的に取り組んでいる。
藤原歌劇団団員、日本演奏家連盟会員。現在、公共ホール音楽活性化登録OGアーティスト。


テノール:与儀 巧

Takumi Yogi

Takumi Yogi
国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業。同大学院修了。
田口興輔、ジュリアーノ・チャンネッラの両氏に師事。
第47回 全日本学生音楽コンクール高校の部福岡大会第1位。第71回 日本音楽コンクール声楽部門入選(毎日新聞社主催)。第42回 日伊声楽コンコルソ入選。第6回 東京音楽コンクール声楽部門第1位及び聴衆賞を受賞。
オペラでは数々の舞台に出演し、『ポッペアの戴冠』ネローネ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド、『フィガロの結婚』ドン・バジーリオ、ドン・クルーツィオ、『イドメネオ』イドメネオ、『ドンジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『愛の妙薬』ネモリーノ、『椿姫』アルフレード、『リゴレット』マントヴァ公爵、『ヘンゼルとグレーテル』魔女、『蝶々夫人』ピンカートンなどを演じた。
また宗教曲のテノールソロとしても、『グローリアミサ(プッチーニ)』、『メサイア(ヘンデル)』、『レクイエム(モーツァルト)』、『第九』などレパートリーは幅広い。
これまで、東京フィルハーモニー交響楽団、読売交響楽団、東京都交響楽団などのオーケストラの演奏で、坂哲郎、児玉宏、大勝秀也、外山雄三、井上道義、高関健、飯守泰次郎、大野和士などの諸氏と共演している。
現在、二期会会員。


バス:ヴェセリン・ストイコフ

Vesselin Stoykov

Vesselin Stoykov
1973年ブルガリア生まれ。ソフィアとデトモルトでヴァイオリンと声楽を学び、95年、『セビリアの理髪師』のドン・バジーリオでデビュー。
ソリストとして、ケルン歌劇場、ギーセン市立劇場、ゲルリッツ市立劇場、デトモルト州立劇場などに出演。その他、ハノーヴァー州立劇場、フランクフルト歌劇場、ブレーマーハーフェン州立劇場、カルロ・フェリーチェ劇場(イタリア)、カンポアモール劇場(スペイン)、クラーゲンフルト市立劇場(オーストリア)など世界各地の劇場に出演。
日本においても、東京芸術劇場、ザ・シンフォニーホール(大阪)、石川県立音楽堂などに出演。
今まで共演した重要な人々には、ソプラノのアンナ・トモワ=シントウ、アルトのアンナ・レイノルズ、テノールのニコライ・ゲッダ、作曲家のジャン=カルロ・メノッティ、演出家のヘルベルト・ヴェルニケ、アンドレアス・ホモキ、指揮者の井上道義などの諸氏がいる。
07年〜10年は、スタラ・ザゴラ州立歌劇場総裁を務めた。また幾多の国際声楽コンクールで受賞。声楽の教育にも力を注いでおり、ソウルと大阪でマスタークラス開催。10年からはブルガリアの新しい大学の教授となる。


多摩ユースオーケストラ


多摩ユースオーケストラは、小学3年生〜25歳くらいまでのメンバーによる青少年管弦楽団。1996年3月、多摩市を中心とした公募により70名(10歳〜22歳)で発足した。
05年、東京芸術劇場において五嶋みどり氏と共演。06年、パルテノン多摩にて川久保賜紀氏と共演。同時に『ブラームス 交響曲第一番』に取り組み、好評を博す(今村能指揮)。
07年、ドイツ各地で5回の演奏会を行い、翌年には、ドイツのユースオーケストラとパルテノン多摩にて交流コンサートを実現、青少年による国際親善と文化交流を果たした。
10年、東京オペラシティにて演奏。これまでに29回の定期公演と、小中学校や幼稚園、地域からの招聘を受けて、17回のアウトリーチコンサートを行う。07年、第16回音楽教育振興賞受賞(毎日新聞社主催)、09年、多摩市市民表彰受賞(社会教育部門)。
青少年オーケストラとして活き活きとした精度の高い演奏に定評がある。楽しさにあふれた音楽活動を通して、創造力、豊かな感性、社会性などを育み、次代を担う青少年育成に成果を創出している。
http://www16.ocn.ne.jp/~youthoke/