2012年度演奏会概要
2012年度の「第26回演奏会」は指揮に古谷誠一氏をお迎えし、
2005年の「第19回演奏会」以来7年ぶりとなる
「TAMA21交響楽団」との共演により、
年末の「多摩の第九」のひとときを奏でます。
♪日時♪
2012年12月23日(日・祝) 15:00開演
♪会場♪
パルテノン多摩 大ホール
(京王線・小田急線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅下車 徒歩5分)
♪合唱曲目♪
ヴェルディ オペラ「ナブッコ」序曲
合唱「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って」
ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付」
♪チケット♪
指定席:2,700円(アテナ会員:2,500円)完売
一般:2,200円(アテナ会員:2,000円)
学生:1,500円
指揮 | 古谷誠一 |
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共演 | TAMA21交響楽団 |
ソプラノ | 宮澤 尚子 |
アルト | 菅家 奈津子 |
テノール | 村上 敏明 |
バリトン | カルロ・カン |
合唱 | 多摩市民『第九』をうたう会 |
♪2012年度演奏会指揮者紹介♪
古谷 誠一
Seiichi Kotani
東京大学文学部卒業。在学中から桐朋学園オーケストラ研究生(指揮専攻)として、指揮を秋山和慶、堤俊作、尾高忠明の各氏に、作曲・ピアノを故矢代秋雄、三善晃、末吉保雄の各氏に師事。
二期会中四国支部のモーツァルト「魔笛」公演を指揮して指揮活動を始める。
以降、長門美保歌劇団の「チャルダッシュの女王」、日本バレエ協会での「バヤデルカ」「シェヘラザード」、日生劇場での東宝ミュージカル「マイ・フェア・レディ」など活動の場を広げている。
「ドン・ジョヴァンニ」「ボエーム」「椿姫」などのオペラから「サウンド・オブ・ミュージック」「アニーよ銃をとれ」などのミュージカル、「カルミナ・ブラーナ」、ブリテンの「戦争レクイエム」、ヤナーチェクの「グラゴール・ミサ」、ヴェルディ、ベルリオーズの「レクイエム」などの大掛かりな舞台作品まで、手がけた作品はあらゆるジャンルにわたっている。
また、7年間にわたって日本オペレッタ協会の定期公演を手がけ、その間「ルクセンブルグ伯爵」「マリッツァ伯爵夫人」「白馬亭」「微笑みの国」など、日本で演奏されることの少なかったオペレッタを数多く指揮して高い評価を得る。
東京フィル、東京シティフィル、新日フィル、九州交響楽団、関西フィル、N響団友オケ、名古屋フィルなど数多くのオーケストラを指揮。
1997年10月にはカーネギーホールにて、オペラ「日本の夜明け」(演奏会形式)をセント・ルークスオーケストラ・ニューヨークと共演し、絶賛される。
2003年10月には韓国初のオペラハウスにおいて、オープニングフェスティバル「マダム・バタフライ」を指揮して大成功をおさめる。
2005~2006年、ボローニャ歌劇場にて研修。2008年4月に馬山市立交響楽団を、5月にはブダペストでショルティ記念オーケストラを指揮。
また、落語家 春風亭小朝と組んだ音楽会も好評を博す。
現在、名古屋芸術大学教授、セントラル愛知交響楽団正指揮者。
♪2012年度演奏会ソリスト紹介♪
ソプラノ:宮澤 尚子
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。卒業時に松田トシ賞、アカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。
併せて第78回 読売新人演奏会、同声会新人演奏会に出演。同大学院音楽研究科修士課程オペラ専攻を主席にて修了。武岡舞賞、大学院アカンサス賞を受賞。
これまでに、芸術祭W.A.モーツァルト作曲オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルデリージ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィラ、ドンナ・アンナ、東京藝術大学定期オペラ『イドメネオ』エレットラ、『椿姫』フローラ役で出演のほか、ベートーヴェン『第九』、『D-durミサ(ドヴォルザーク)』のソリストを務める。
本年4月には、イタリア・スポレート劇場Lirico Sperimentaleで特別研修生としての参加を認められ、劇場での研鑽を積む。
次代を担う若手ソプラノとして、オペラ界の注目を集めている。
アルト:菅家 奈津子
国立音楽大学声楽科主席卒業。武岡賞受賞。同大学院オペラ科修了。
戸田敏子、田島好一、ミレッラ・パルット、横田和子の諸氏に師事。
東京交響楽団(ウリ・セガル指揮)のヴェルディ『レクイエム』アルトソロで高い評価を得るなど、コンサートソリストとして定評があり、『第九』では読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団などと共演。オペラでは、2002年『椿姫』アンニーナで藤原歌劇団デビュー。『蝶々夫人』ケイト、『愛の妙薬』ジャンネッタなどを演じるほか、『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァでは、「非常に音楽的に歌い上げ、役柄の心情を細かく表現した」「はまり役」と、高い評価を得た。
2006年には奈良・東大寺大仏殿『万国戦没者慰霊法要』で奉納演奏を行い、オランダ領事館よりお誉めの言葉を頂くなど好評を得た。
またコーラス・合唱の指導者としても活動を広げ、2010年からは障害者支援事業(NOAH)にも加わり、演奏活動以外にも積極的に取り組んでいる。
藤原歌劇団団員、日本演奏家連盟会員。公共ホール音楽活性化登録OGアーティスト。
テノール:村上 敏明
国立音楽大学声楽学科卒業。2001?07年、文化庁在外研修員他の奨学金を得て、イタリア・ボローニャに留学。在伊中、15の国際声楽コンクールで優勝または上位入賞。イタリアオペラを中心に、40役を超える幅広いレパートリーを有し、国際的に活躍を続けている。
2002年、オルヴィエートのマンチネッリ劇場において『リゴレット』マントヴァ公爵でヨーロッパデビュー。藤原歌劇団では『椿姫』アルフレード、『蝶々夫人』ピンカートン、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、新国立劇場では『椿姫』アルフレード、『黒船』領事、『修禅寺物語』頼家などに出演し、常に最大級の賛辞を受けている。2007年・2012年には、NHKニューイヤーオペラコンサートに出演。今後も、多くの大舞台に出演予定。
平成16年度 五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
人気実力ともに、日本を代表する若手テノール歌手として、活躍の幅を広げている。
藤原歌劇団団員。東京藝術大学非常勤講師。
バリトン:Carlo Kang(カルロ・カン)
韓国ソウル出身。キュンヘ大学卒業。イタリア・ミラノ国立ヴェルディ音楽院修了。
国際声楽コンクールにおいては、1999年 ヴェルディ(優勝)、2000年 RAI主催マリア・カラス(優勝)、ビルバオ(優勝)、2001年 OPERARIAプラシド・ドミンゴ(第2位)、2002年 ジャコモ・アラガル(優勝)など、数多くの優勝・入賞を果たす。
パルマ王立劇場『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵でオペラデビュー。その後も、カターニャ、ジェノヴァ、トリエステ、アレーナ・ディ・ヴェローナなどのイタリアの大劇場、およびブエノスアイレス・テアトロ・コロン、カイロ、リンツ、フランクフルトなど、世界中の歌劇場で、常に主役として活躍。
とりわけ、『リゴレット』『椿姫』『ドン・カルロ』『運命の力』『オテロ』などの諸役でのヴェルディ歌手としての実績は、世界的な評価を受けている。2011年、キュンヘ大学声楽科教授に就任。比類なきキャリアと圧倒的な歌唱で、韓国ナンバーワン・バリトンとして活躍している。
2008年、富山で『ラ・ボエーム』(チョン・ミュン・フン指揮)に出演以来、2度目の来日。